『ニュースと更新情報』アーカイブ 2015年

2015年中に投稿した『ニュースと更新情報』です。記事は投稿当時のものですので、現在と事情が異なるものやリンク切れになってしまったものも含まれますのでご了承ください。

Contents

下関-光陽航路が復活? 光陽ライン社がグランドスプリング号購入で仮契約

2015年11月末に配信された韓国のニュース記事によると、下関港と韓国・光陽港を結ぶ航路への就航計画を進めている韓国の光陽ライン(광양라인)社は、同航路に投入するフェリー「グランドスプリング」を購入するため、船を所有する中国の会社との間で了解覚書を11月23日に締結した、と発表しました。光陽市や全羅南道など地元自治体からの運営支援が決まれば、購入契約を正式な契約に変更して、早ければ2016年1月初めに購入手続きを行って、3月始めには就航が可能な状態にする計画です。麗水MBC放送によると2015年12月に正式契約をすませて、2016年2月末から3月始めに航路就航が実現するとしています。光陽ライン社は2016年1月28日までに就航船を確保することや、運航管理当局との協議を終えることを条件に、韓国海洋水産部から去年7月29日に旅客運送事業免許を取得しています。

これまでのニュース記事を総合すると、航路復活の成否を決めるポイントは自治体から得られる助成金の規模次第だと思われます。かつて同航路を運航していた別会社の光陽フェリーは自治体から初年度が25億ウォン、2年目に20億ウォンの支援を受け、以降4年目までに計80億ウォンの支援が予定されていました。光陽ラインは自社で50億ウォンの資本金を確保しましたが、光陽市の関係者は「助成金がフェリー運航の前提条件になってはならない」として助成金支出に難色を示していて、光陽ライン側は「自社の増資は順調に進捗しているが光陽市などの30億ウォンはまだ内部方針すら立てられない状態で、もどかしい。」としています。巨額の支援を受けながら就航後1年で運航停止した光陽フェリーの経緯もあって、運営資金の調達に難航している様子が見られます。今日までに地元自治体からの運営支援が決定したニュースや船舶の正式な購入契約のニュースは見当たらないので、就航までのプロセスの進捗状況は、現在のところそれらの前段階だと推測できます。

下関-光陽航路は日本と韓国南西部を結ぶ、人が乗船できる唯一の航路として2011年1月に光陽フェリー社のクァンヤン・ビーチ号が就航しました。しかし就航2ヶ月目に発生した東日本大震災により旅行客が激減。当初門司港発着を含めて週3往復だった運航は、下関港発着のみの週2往復に減便するも資金不足に陥り、2012年2月から運航を休止していました。光陽市は補助金支援を前提に事業参入の入札を行いましたが結果は不調に。その後2013年8月に光陽ライン社が設立され、航路復活を目指していましたが2014年4月のセウォル号事故の影響を受けて、投資呼び込みなどの業務を停止していました。今回は光陽フェリーが運航していた2011年頃と比べて半額程度に下がった原油価格と為替レートなど、経営環境が有利な条件で整ったという判断のもと事業計画が進められ、就航が実現すると4年ぶりの航路復活になります。また光陽ラインは入港費用節約のため、下関側の発着埠頭に響灘の人工島「長州出島」の使用を期待しているという記事もあって、こちらも実現すると下関新港地区に発着する初めての貨客フェリー航路になります。就航後は週3往復の運航を計画しています。

グランドスプリング号は1991年に建造され、太平洋フェリーの名古屋-苫小牧航路で運航されていた「いしかり」。引退後は中国に売却され、グランドスプリング(中国名:中達平安)として威海-韓国ピョンテク航路に就航していました。

tsudaさんのコメント投稿もご参照ください。以下のニュース記事はGoogle翻訳でも分かりやすい日本語に翻訳されます。》

【2016/01/13追記】光陽市長が11日の記者懇談会で「全羅南道と麗水光陽港湾公社と一緒に支援規模と分担率について協議中」と説明して、フェリー運航に支援の意志があることが分かりました。12日付けのNEWSIS.COMによると、光陽ライン社は2015年11月に船舶の購入を終え、早ければ3月末、遅くとも4月上旬の就航を目指している、としています。

(2016.1.11)

稚内-コルサコフ航路の定期運航継続を断念、サハリン航路は途絶えることに

稚内市はハートランドフェリー撤退後のサハリン航路について、運航を継続するために第三セクターの新しい運航会社を設立する計画を進めていましたが、12月18日の市議会全員協議会で計画を断念したことを正式に表明しました。17年間運航されてきた稚内とサハリンを結ぶ定期フェリー航路は途絶えることになりました。

これまでの報道記事をまとめると、計画断念の理由としてハートランドフェリー社から買い取る予定だった「アインス宗谷」の船齢が古く、運航を続けていくために必要な改修費用と時間がかかりすぎること、外国人船員の乗船により船籍変更が必要になること、その船員や冬期休航期間中の保安要員の確保が困難なこと、が挙げられています。

当初の稚内市の計画では地元の企業などと共同出資して資本金3億円の新会社を年内に設立、運航期間を将来的には厳冬期以外にも拡大するなどして5年後の単年度黒字を目標としていました。しかし黒字化を達成するには5年後の旅客数を今年度の4,401人から7,500人へ、貨物量は192トンから3,000トンへと大幅な輸送増が必要なことが明らかになっていました。

(2015.12.18)

新潟とロシアを結ぶ新航路計画、来年度の就航開始は困難に

新潟県が2016年度中の就航を目指している貨客フェリー航路の開設計画について、運航船の調達に時間がかかっているため当初予定していた2016年春の就航が難しくなっています。

新潟日報モアの記事によると、新潟県は乗客350人とコンテナ110本、車両30台が載る1万トン級の中古フェリーの購入を目指して売り主との交渉を始めているが、条件に見合う中古フェリーが見つからない、としています。船を購入した後の改修期間や運航開始時期を海が荒れる冬期を避けたいことを勘案すると、運航開始は2017年度以降になる可能性が出てきました。

(2015.12.18)

セントピーターライン社がウラジオストク・釜山・長崎・上海を結ぶフェリー航路開設計画を発表

ロシア・サンクトペテルブルグを拠点に北欧バルト海航路を運航しているセントピーターライン(St.Peter Line)社は、2016年にもウラジオストクと上海間を結ぶ貨客フェリー航路の開設を計画していることを発表しました。

同社のニュースリリースによると、COIFAIR 2015(10月23日に北京で開催された第7回中国対外投資協力商談会)に出席した取締役Sergei Kotenyov氏は、新航路はウラジオストク港(中国北東部と連絡輸送も)から釜山港と長崎港に寄港して上海港を結び、乗客2,300人と貨物輸送車両70台規模の貨客フェリーを就航させる計画を表明。早ければ2016年にも開業することができる、ということです。新航路については様々なオプションを検討している段階で、関係当局や旅行業者との交渉結果によってはサハリンや天津港へ寄港する可能性もある、と含みを持たせています。

この新航路計画は、ロシアと中国の政府間協議で合意した「ロシア極東と中国との間に観光旅客航路の可能性を探ることにした」を受けて開発されたもの。8月にプーチン大統領の政策リストに入って承認され、ロシア沿海地方の自由港政策とクルーズ観光業振興政策によって実現化させる使命を帯びてきた、としています。

まりん☆ぽらりすさんのコメント投稿もご参照ください。》

(2015.11.7)

オリエントフェリーが運航一時休止を発表

オリエントフェリー(下関-青島・船名「ゆうとぴあ」)が年内の運航をもって『一時休止』することを発表しました。最終便は下関発が12月23日、青島からは12月24日に出発、26日に下関到着。公式発表によると旅客、貨物サービス共に休止するということです。運航再開の時期については示されていません。

ヴィーナストラベルでは『「ゆうとぴあ」ファイナルツアー』を発売します。ゆうとぴあ勇退記念特別企画として、先着順で申し込み船室クラスより「ワンランクグレードアップ」をサービス。出発は12月12日と19日。ツアーとは別に「ゆうとぴあ」と「ゆうとぴあ2」のオリジナルポストカード、「ニューゆうとぴあ」のレターセットも発売。詳細はリンク先のPDFを参照してください。

(2015.11.2)

サハリン航路の新会社による事業計画、2016年度は6~12月の運航を検討

稚内市はハートランドフェリー撤退後のサハリン航路について、同航路を維持するための新しい運航会社の設立と、その事業計画を提示しました。来年度以降のサハリン航路の大枠と課題が見えてきました。

報道記事を総合すると、稚内市は資本金3億円の第三セクターの新会社を年内に設立。今年度まで同航路で運航されてきた貨客船「アインス宗谷」を北海道庁の財政支援を得て4億1千万円で買い取り、運航は現在交渉中の船舶管理会社に委託する方針。運航期間を拡大するなどして旅客貨物の獲得を図り、5年後の単年度黒字を目標としています。

読売新聞の記事によると、例年は夏季のみだった運航期間を2016年度は6~12月に50往復、将来的には4~12月に75往復を検討。日経新聞によると、ロシア人向けの72時間ビザ免除や日本人向け国境観光の広報、船内免税店の充実などの増客策を推進するとしています。

一方で船員の確保が難航していることや、運航計画の策定と関係各局への通知が例年より遅れる見込みであること、5年後の経営黒字化の旅客数を今年度の4,401人から7,500人へ、貨物量は192トンから3,000トンへと設定、大幅な輸送量の確保が必要なことが明らかになりました。

新会社はサハリン航路を「専業」とする会社になります。季節運航だったのが厳冬期を除くほぼ通年運航に。国境観光というテーマでは、「日本の北のてっぺんから船でヨーロッパ文化圏」というサハリン航路そのものが観光資源になりそう。稚内から遠くに住む人ほど旅情をかき立てられますね。ハートランドフェリーによる運航終了の前週になってサッポロビール免税価格100円で注目を集めましたが、ぜひ新会社も開業までこぎつけて、他に代え難い魅力ある航路を楽しませてほしいものです。

(2015.10.3)

オリエントフェリー、復路運賃無料キャンペーンを実施

オリエントフェリー(下関-中国・青島)は、下関発の片道運賃を支払うと復路分の運賃が無料になる『オリエントフェリー期間限定 事前決済割引キャンペーン』を実施します。下関港2015年9月2日~10月31日出発便が対象で、出発日の7日前までに指定された銀行口座に入金することが条件。燃油サーチャージとターミナル施設利用料金は往復分が必要。

(2015.8.30)

釜山港の国際旅客ターミナル、2015年8月31日に移転開業へ

釜山港の国際旅客ターミナルが移転します。新しい「釜山港国際旅客ターミナル」は2015年8月31日から供用開始。日韓航路のフェリー便の発着は新ターミナルに移転されます。場所はKTXや在来線の釜山駅から約700m北東の第3・4埠頭付近(釜山市東区草梁45-39)。最寄り駅は地下鉄1号線の草梁駅。同時にターミナル施設使用料が4,300ウォンに改定されます。

(2015.8.24)

新潟とロシアを結ぶ新航路の事業会社「日中国際海運」設立へ

BSN新潟放送ニュースによると、新潟県が2016年度の開業を計画している貨客フェリー航路について、新潟県と中国吉林省の民間企業は合弁会社「日中国際海運」の設立を決定、7月16日に出資企業による調印式が行われました。

これまでに報道されている情報を総合すると、新しいフェリー航路は新潟西港からロシア・ウラジオストク、ザルビノ両港へ向けて交互にそれぞれ週1便の運航を計画。旅客運賃は片道3万円程度を想定、2016年度早期の就航を目指しています。

(2015.7.17)

DBSフェリーが舞鶴港に試験寄港を計画、旅客扱いはなし

毎日新聞は、DBSクルーズフェリー社(船名イースタンドリーム、境港-韓国トンヘ-ウラジオストク)が早ければ7月3日から京都舞鶴港に試験的に寄港する準備を進めていることが判明した、と報じました。

現在のイースタンドリームは毎週金曜日の午前9時に境港に入港して、土曜日の午後7時に出港するスケジュール。記事によるとこの停泊時間を利用して、隔週で舞鶴港まで往復するということです。一般旅客は取り扱わずに貨物のみの輸送。

DBSフェリーは舞鶴-韓国ソクチョ-ロシア・ザルビノ航路の事業免許を韓国当局に申請したと今年2月に報じられ、DBS社も3万トン級の船舶を購入して早ければ7月に就航すると表明していました。

【2015/07/04追記】DBSフェリーが7月3日から舞鶴港に寄港を開始。3日(金曜日)午後9時頃に舞鶴港に到着、4日(土曜日)午前9時に出港。日本海新聞の記事によると、当初伝えられた隔週運航ではなく毎週1往復を運航。貨物のみの取扱いで一般旅客は乗船できない。

(2015.6.10)

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(2015.6.9)

新潟県がウラジオストク、ザルビノ航路開設に向けてロシア側と協議

神戸新聞NEXTの記事によると、新潟県は新潟とロシア・ウラジオストク、ザルビノを結ぶフェリー航路の開設に向けてロシア沿海州政府と本格協議を開始しました。2016年春の就航を目途に新潟からウラジオストク、ザルビノへそれぞれ月2往復の運航を計画、新潟県は本年度当初予算に約5億8千万円を計上するということです。

ロシア行きの環日本海航路としては、韓国の北東アジアフェリー社が2009年6月29日に韓国ソクチョ-新潟-ザルビノを結ぶ航路を開設しましたが2ヶ月半後に運航休止。北東アジアフェリーと同日に開業した韓国のDBSクルーズフェリー(鳥取県境港-韓国トンヘ-ウラジオストク)は現在まで運航を継続していて、今年2月には新たに京都府舞鶴-ソクチョ-ザルビノ航路の事業免許申請を発表しましたが、新聞報道によると境港航路は赤字が続いていて舞鶴航路も他社の新規参入阻止が目的だということです。ロシアへ直行する航路としては、富山伏木港とウラジオストクを結ぶ韓国資本の東春航運「ニュードンチュン号」が2010年8月に就航しましたがわずか3往復で運航休止に追い込まれるなど短期間での撤退が続いています。新航路には貨客定着のためにも安定した事業運営が期待されます。

テレビ新潟(日テレNEWS24)の記事によると、計画では新潟西港からウラジオストクとザルビノ両港にそれぞれ週1便を運航。旅客運賃はウラジオストク航路について片道3万円程度を想定している、ということです。【2015/05/22追記】

(2015.5.21)

稚内-サハリン航路 新会社を設立して来年度以降も運航継続へ

産経新聞の報道によると、今年度を最後に運航撤退を発表していたハートランドフェリーの稚内-ロシア・コルサコフ航路について、稚内市は第三セクターを設立して2016年度以降の運航を継承させる方針を明らかにしました。

記事によると、新会社は現在同航路で運航されている貨客船「アインス宗谷」を購入する方針。具体的な事業内容は6月の定例市議会までに示すように調整しているということで、例年夏季のみの運航期間を拡大する案もある、ということです。

読売新聞の記事によると、稚内市の工藤広市長は6月16日の市議会全員協議会で、上記の通り新会社にて航路を存続する考えを表明。【2015/06/17追記】

(2015.5.9)

連雲港港のガイドページを新設しました

中国江蘇省連雲港市の「連雲港港」周辺ガイドページです。連雲港には韓国・仁川とを結ぶフェリー「紫玉蘭(紫玉兰)」とピョンテクとを結ぶ「C-K STAR(中韩之星)」がそれぞれ週2往復づつ発着しています。連雲港港は海路とユーラシア大陸横断鉄道とを連接する重要港湾。シルクロード旅行の始点・終点として港に降り立つと、他の港を経由するよりいっそう深く、心に残る旅行になるかもしれません。

連雲港港ページはRitaRiyantoさんの取材情報を基に制作しました。

(2015.5.4)

台州・大麦嶼港と福州・馬尾港の各ガイドページを新設しました

中国と台湾を結ぶ航路が発着する中国の台州市大麦嶼港と、福州市馬尾港のページを開設しました。

台州・大麦嶼港には基隆港とを結ぶ大型フェリー「中遠之星」が、福州・馬尾港には台湾馬祖列島の南竿島福澳港とを結ぶ高速船がそれぞれ発着しています。台湾-中国航路ページと併せてご参照ください。

両港のページ制作にはRitaRiyantoさんの取材情報を基にしました。ありがとうございました。

(2015.5.1)

旅日記 とん助の「パンスタードリームで釜山へ!」を掲載しました

大変お待たせしました。管理人とん助が2014年6月に乗船した、大阪と釜山を結ぶパンスター社「パンスタードリーム」の乗船体験記です。拙作ではございますがお楽しみいただければ幸いです。

(2015.4.13)

境港国際旅客ターミナル 境港竹内南地区に移転へ

港湾政策を審議する国交省の事業評価部会が3月10日に開かれ、境港竹内南地区に計画している貨客船ターミナル整備事業がスタートすることが事実上決定しました。整備案には大型クルーズ船や国際定期航路に対応する貨客船ターミナル新設が含まれていて、現在鳥取県が「仮設ターミナル」としている境港国際旅客ターミナルの移転が見込まれます。

日本海新聞の記事によると整備事業は2015年度の予算案成立後に正式決定、事業規模は2019年度にかけて総事業費93億円としています。

鳥取県がこれまでに公表してきた整備案によると、新ターミナルは現在のターミナルから約4km南にある境港市竹内工業団地の東南側の一角に建設する予定。工業団地の南側は1997年に開催された山陰・夢みなと博覧会跡地の一部を既に「夢みなと公園」として再整備。温泉施設や展望タワー(夢みなとタワー)、海産物直売所(境港さかなセンター)などの観光施設や大型ショッピングセンターが開業していて、新しいフェリーターミナルは境港竹内南地区ウォーターフロントに隣接することになります。

(2015.3.12)

DBSフェリー 舞鶴-ソクチョ-ザルビノ航路の開設を申請

韓国のDBSクルーズフェリー社が京都府舞鶴港-韓国ソクチョ(束草)港-ロシア・ザルビノ港航路の開設を計画、事業免許を韓国政府に申請していることが分かりました。同社は現在、貨客船イースタンドリーム号による鳥取県境港-韓国トンへ-ロシア・ウラジオストク航路を運航しています。(新航路が旅客営業を行うのかどうかは調べがつきませんでした。)

日本海新聞ウェブ版の記事によると、鳥取県の平井知事はDBSフェリー側との懇談で、環日本海航路として境港航路のライバルともなりかねない舞鶴航路の開設についてその真意を尋ねたところ、ユンギュハン副社長は新航路開設が他社の参入を阻止する目的であることを説明、境港航路の運航継続を明言したと報じています。DBSフェリーの境港航路は航路開設時から赤字が続いていて、鳥取県や境港市の周辺自治体は地元産業の振興を図るため同社に対して運航補助金を支出しています。

舞鶴港と韓国を結ぶフェリー就航構想については、韓国ポハン(浦項)市が2015年中の舞鶴港-ポハン迎日湾港の貨客フェリー航路開業を目指して2014年3月にイースタンドリーム号を使用した試験運航を実施。韓国側のメディアではDBSフェリーと最終的な傭船契約を締結した、と報じられていました。

ソクチョ(束草)は韓国の最北東部に位置する日本海側の臨海都市。2009年夏に北東アジアフェリーがソクチョ港-新潟港-ザルビノ港を結ぶ航路を開設したが約3ヶ月間で運航休止に。ソクチョ港-ザルビノ港間は韓国資本のStena Daea Line社が2013年春に就航するも14年6月に休航、その後1年間を目途に需要動向や中国ロシア間の税関手続きの改善状況などを調査して運航再開の可能性を模索する、としていました。

【追記2015/02/13】ロシアのニュース記事を総合すると、DBS社は3万トン級の船舶を購入して早ければ7月に就航すると表明しています。(まりん☆ぽらりすさんのコメントより

(2015.2.10)