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フェリーで海外旅行へ行こう!
フェリーを使って海外へ出発する旅行ルートと時刻表案内です。

パンスタードリームで釜山へ!
その5「クルーズの楽しさは自分で作れる」

翌朝6時15分。

お早うございます。

今朝は曇り空。船はほとんど揺れません。平穏な航海が続いています。パンスタードリームはこの時間、釜山に向けて北西に航行してるはず。船室の窓から見ると、船首部にあたった波がときおりドーンとしぶきをあげています。ときどきめぐってくる小さなうねりが、瀬戸内とは違う玄界灘の海を感じさせてくれます。

外に出てみました。全周360°が水平線。雨は降ってないけど、どんより雨雲が低く垂れ込めていて遠くまで見通せません。釜山もこんな天気なのかな?

テレビでは九州に大雨の予報。九州北部の半日前が釜山の天気だろうと見当をつけると、今日の夜くらいまで雨になりそう。う~ん。。ま、雨に煙る港町釜山というのも情緒があっていいかな?

ささ、気分を切り替えて、朝食に行こう。ごはんごはん!

朝食は優雅に

朝食は7時半から。今朝は時間より早めにレストランへ。オープンを待ちきれない乗客が列を作ってました。まだ皆さん寝起きでテンションが低いのか、それとも船旅のペースに慣れたのか、昨晩と違って料理を取るときもおっとりと平和的。

上は釜山行きの盛りつけ例。下は大阪行き。同行者はパン、ワッフル、コーンポタージュなど西洋スタイル。私はアメリカンブレックファースト+ご飯に韓国風味噌汁と折衷スタイル。こうして写真を並べると同じものを食べてるな(^^;)

この後とくに時間が決まった予定はありません。ゆっくり優雅に朝食をいただきました。

到着時間がディスプレイに案内されました。

ご飯を食べ終えてから1時間半で身支度して下船。余裕がありつつも、暇すぎないちょうどいい時間割りです。

クルーズゾーンでもフェリーゾーンでも

朝食後は、昨日は忙しすぎて見学できなかったクルーズゾーン専用の展望ラウンジ“The PARADISE”で過ごすことに。今回は特別にカードキーをいただいています。

ラウンジは2階Aデッキ、クルーズゾーン階の最も船首よりにあります。この階の通路には、四国八十八ヶ所お遍路さんの寺院を描いた水彩画が多数飾られていました。

もしかしたら通路を回廊のごとく一周したら八十八ヶ所巡りができたのかな?今思えば確かめたら良かったな。今回私たちに当てられたフェリーゾーンのファミリールームにも「第46番愛媛県浄瑠璃寺」の絵が掛けられてましたね。

それから、客室のドアを見てびっくり。

貼られたメモには「節税大王の部屋です。ヲタの人、どうぞ!」と。他にも小さな子どもが大きな紙に描いたイラストがドア一面に貼ってあったり。

これ、テレビのクルーズ番組で見たことあります。長いクルーズ客船の航海。最初は景色や食事を楽しんでいても、それが日常になるとだんだん飽きてくるもの。しかし昨日まで見ず知らずだった他の乗客と何かの偶然で出会ってお話ししてると、不思議なことにすぐに親しくなれて、船という特殊な環境のせいなのかお互いに仲間意識さえ芽生えてくる。景色よりも、同乗した愉快な人たちとの親交が旅のいちばんの想い出になる。そんな出会いのための、話のきっかけにするアイテムなんです。

下の階は設備がよく整ったフェリーという印象でしたが、この階にはクルーズ客船の空気が漂ってます。クルーズを楽しむ方法を知ってる人が乗り込んでる。そしてクルーズを楽しむ雰囲気を作り出す主人公は、何よりも乗客自身なんだということも感じました。この船パンスタードリームは、ふつうのクルーズ客船と比べてサービスや設備が限られています。それでもパンスタードリームには、乗客が自分たちでクルーズを楽しもうと行動させるだけのヒントの提供と、雰囲気作りに成功している。ドアに貼られた乗客のアイディアを見て、そんなことを思いました。

クルーズの楽しさは自分で作れる。たとえフェリーゾーンの乗客であってもそれなりに。たった1本通路を歩いただけですが、フェリーゾーンに乗ってる私も何だか楽しくなって嬉しくなってきました。

ではクルーズゾーン専用ラウンジに入ってみましょう。

朝食前に写真を撮ったときはドアが閉まってたのですが、今来てみると開放状態でした。誰でも入れる…のかな?

夜は前方に光が漏れないようにカーテンが降ろされるだろう航行方向の窓も、日中は開けられてました。部屋は広すぎず狭すぎず、いい感じに落ち着ける広さです。

パンスターの公式サイトには小さなイベントやセミナーなど、多目的な利用を想定したようです。奥にはバーカウンターが。夜は大人が楽しめる空間になるのでしょう。

新聞、雑誌、書籍や電動マッサージチェアの他に、ソフトドリンクと茶菓子も用意されてました。

私たちもコーヒー片手に前方を向いてかぶりつきを楽しみます。早朝と比べて波頭が白く砕けてる波が多くなりました。うねりに遭う間隔が短くなってきます。

前方左手に、鋭い航跡を残しながらこっちへ向かってくる高速船を発見。黒と白のツートンカラーはJR九州高速船のビートルに間違いない。博多港行き?対馬行き?

おっと、ここまで対馬のことを完全に忘れてました。後でGPSのログを見たところ、朝食をとっている時間に最接近したようです。釜山行きでは進行方向左側に見えるのですが、私たちの船室は往きも帰りも右側。実は復路に船室の窓から対馬を見て、こんなに釜山に近いところにあるのかと驚いたんです。

下はそのときの写真。

釜山を出港してから1時間半くらい。「対馬は日本から見ると秘境の離島だけど釜山から見ると前庭も同然」とはビジネスチャンスを求めて京都から対馬に移住した人の言葉。テレビで紹介されてたのを想い出しました。

対馬を眺めてるとパンスタードリームの後方からビートルが全速力で追ってきて、本船に近づいた後は大きな弧を描いて対馬の方へ曲がっていきました。ビートルに向かって手を振ったけど見つけてくれた人いたかな?

さらに1時間45分くらい経つと、右手前方にうっすらと島影が見えてきました。

島全体が御神体という、宗像大社沖津宮が鎮座する沖ノ島です。晴れてたらはっきり見えたんだろうなあ。

乗船に役立つ?20のヒント

話の時間軸を曲げたついでに、これまでに紹介できなかったネタを披露いたします。小ネタ集20連発スタート!

その1、ウェルカムドリンク

乗船直後に「カフェ夢」でジュースとお菓子がセルフサービスでいただけます。食事券を持ってる人が対象。

その2、宴会は外で

私たちがおやつタイムを楽しんだ屋上デッキ後方の「夢テラス」。煙突の近くで音がうるさいのを逆手に利用しましょう。ここなら大声で騒いでも排煙音が消してくれます。ただ快晴の日は海が日差しを乱反射して肌が焼けます。デッキで長く過ごす人は注意。

その3、雨が降ったら夢テラスの下へ

宴会の途中で雨が降ったら夢テラスの真下のスペースへ。多客期には屋台が出るのかも

その4、垂直器ブランコ

おっさん2人も後で試しましたが、ブランコに乗ったのに自分の力で漕がないようにじっと我慢するのは意外と難しい。垂直を試すなら船が蛇行して左右に揺れやすい海峡部を通るときにどうぞ。

その5、デッキでゲーム

これ何というゲームでしたっけ?暇すぎたら輪投げでもして遊んでみて。

その6、運動不足の解消に

クルーズ船なら必ずある船上プールやフィットネスクラブ。パンスタードリームにはありません。海を見ながらステッパーで運動不足を解消しましょう。汗をかいた後はセラピーハウスでアロマバスとマッサージをどうぞ。

その7、カラオケルーム

フェリーにありがちなゲームセンターもありません。代わりに1階デッキ後方にカラオケルームが完備。今回利用しなかったのですが船の後方という場所柄、騒音対策は大丈夫でしょう。

その8、船員生活をかいま見たい人へ

カラオケルームの近く、レストラン厨房の後方を通り掛かったときに偶然なのか従業員食堂のドアが開けっ放しに。中では休憩中の船員たちが和気あいあいと食事中。この船はいろんなスタッフに支えられて動いてるんだなと温かい気持ちに。

その9、甲板員の目線で

1階デッキの最後方に、甲板員が作業する様子が間近で見られる場所がありました。船が出入港するとき、とくに係留ロープ巻き取り作業中は万が一にも切れたロープが飛んでくると危険。綱が張っているときは念のため近づかないように。

その10、回廊の角を曲がる美

船はその構造上、縦長なスタイルになりがちです。屋上デッキではテラスへの通路に曲がり角をつくることで、歩いたときに視線が変わると景色も変わって見えて感じ方も変わってくる。船上デッキでの印象が無意識のうちに良くなるように感じました。曲がり角の美です。

その11、氷は「カフェ夢」でもらえます

免税店で買い物したので氷が欲しいな、という方は「カフェ夢」へ。氷はビニール袋に入れてくれます。ちなみに写真の泡盛は同行者が持ち込んだもの。

その12、望遠鏡は無料

デッキに観光望遠鏡が設置されてました。無料ですが、角度が動かせず一点を見つめたままに。

その13、大阪府庁咲洲庁舎から大阪南港を眺める

釜山タワーから釜山港は見えるけど大阪港にタワーは?鳥の目で大阪港を見たくなったら大阪府の咲洲庁舎、つまりコスモタワーの展望台へどうぞ。フェリーターミナルから見える一番高い建物がそれです。

その14、船籍港は済州島に?

パンスタードリームは大阪-釜山を週3往復。しかし所有者が所在する船籍港は済州。もしかして済州航路就航なんて壮大な計画があったのかも?(妄想)

その15、パンスターハニーの栄光?

かつてパンスター社はフェリー3隻体勢だった時代がありました。その辺りの変遷は(はにーさんの旅日記)を参照していただくとして、今でも案内ディスプレイやレストランのテーブルシートに元パンスターハニーのイラストが使われています。パンスターにとってそんなに象徴的な船だったのだろうか。気になります。

その16、撮り鉄ならぬ「撮り船」はいかが?

自分が乗ってる船の全景写真は取れませんが、本船の近くを航行している他船の写真は撮れます。時間、天候、風景、画角など鉄道写真より変動要素は多そうです。一期一会な一枚を撮るチャンスです。

その17、関門橋

釜山発便では夜9時すぎ、船内イベントの最後の方に関門海峡を通過します。船内放送は流れますが、時間にご注意を。韓国人乗客にとっては一大イベントのようです。

その18、朝の瀬戸大橋を見るなら5時起き

釜山からの帰国便。早朝の瀬戸大橋を眺めたいと早起きするつもりでしたが寝坊しました。だいたい5時半くらいに通過します。写真は瀬戸大橋の東にある、奇妙なほど円錐形が美しい大槌島(右側)と小槌島(左側)。

その19、明石海峡の前後は漁船に注目

釜山発便が明石海峡に差しかかる朝、海峡部の東西で多くの漁船が操業中。パンスタードリームは漁船の間を縫うように航行します。操船の妙が楽しめます。

その20、大橋通過は高い場所から見物

はにーさんが乗船したときに散策できた最上階コンパスデッキは現在閉鎖中。でもデッキに上がる階段の一番上のステップまでは自由に登って良いエリア。足下に注意してください。

左右両方の景色を高い位置から展望できます。この隠れスポットに気付いたの、往路の釜山港到着の日だった。もっと早く発見しておけば良かった。

お役に立ちそうでしょうか?小ネタ20連発でした。

(つづく)

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