とん助 の「パンスタードリームで釜山へ!」
その2 乗船、船内探検、出航

出国手続きを終えて、さっきの送迎バスに乗り込みます。

岸壁から船を見上げよう

建物からフェリーまで200mくらい。座席に落ち着く間もなく、バスはフェリーの乗降口に横付けされました。

ボーディングブリッジはなく、内側が階段になった扉が開いて、岸壁に接地させたスロープから船に乗り込みます。(飛行機ではエアステアと呼ぶんですが、船の場合は何と言うんでしょう?) こういう乗り方は初めて。

大阪港では、上海航路の船には建物からボーディングブリッジを渡って直接船に乗り込めます。雨に濡れることなく、建物内のエレベーターを利用すると船内ロビーまでバリアフリー。パンスターの場合は岸壁から乗り込む原始的なスタイル。大きなスーツケースを持って乗り込むには大変そう。今日は雨は降っていませんが、それでもお客が歩く距離を最短にする配慮は感じられました。

ふつうの乗客にとっては少し不便な乗船ですが、船好きの人にとっては岸壁から船を間近に感じるチャンス。乗船口から船を見上げてみると、船の屋外デッキは頭上の遥か上に。まるで4階建て建物の屋上にバルコニーがあるように感じます。やっぱりでっかいなあ! w(゚ロ゚)w

離れたところから大きな船を眺めた経験は皆さんおありだと思いますが、船体を断崖絶壁に感じるほどの真下から見あげることはあまりないと思います。ょっと余談になりますけど、いつも駅のホームから乗る電車を道路の踏切から見上げたとき、電車って意外と背が高いんだなと驚くことがあります。あんな驚きに似た感じ。

それほど船好きじゃない人も、せっかくなので下から船を見上げてみましょう。パンスタードリームの全長は160m、横幅は25m。こんな大きな物体が水面に浮いて、人間が動かして、船として物流としても機能している。こうして改めて船の大きさを間近に感じてみると、原始人と言われるかもしれませんが、素朴な驚きと、あどけない嬉しさと、少しの敬意が心に浮かびます。

いよいよ乗船

乗船スロープの入口では、オレンジ色のジャケットを着た船員とおぼしき男性が、大きな荷物を持ってバスから降りる乗客をサポートしていました。

「あ、韓国人じゃないんだ。」

パンスターは韓国の船会社なので、てっきり船員は皆さん韓国人だと思ってたのですが、国籍は分からないけども東南アジアの風貌の男性が和やかに応対してくれます。

彼の案内に促されて船内へ。すると今度は韓流スター風ヘアスタイルの男性が、歓迎の言葉と足下に気をつけるように注意を促しながら先のエスカレーターへ誘導してくれます。

ちゃんとエスカレーターがついてる。これはありがたいですね。他の航路では、重たい荷物を持ちながら階段を登って乗船するときもあります。あれ結構しんどいんですよね。

エスカレーターを上り終わると、客室担当のお姉さんたちが並んでお出迎えしてくれます。他の船でもお出迎えはあるけど、この船はスタッフ皆さん笑顔が素適。なんだか定期船じゃなくてホテルに入ったような感覚。

船に乗ってこんなに笑顔で歓迎されるのって、初めての経験だなあ。今まで乗ったフェリーの中ではいちばんのおもてなし。

ロビーのレセプションで部屋の鍵をもらって、長い通路を歩きます。

と、ここで船旅レポート的にミスをやらかしてしまった。

鍵をもらうのに集中してしまったのか、はたまた笑顔のお出迎えにリラックスして緊張が緩んでしまったのか、乗船直後のロビーの様子を撮影するのを忘れてしまいました。

ということで、復路の釜山出発便に乗船したときの写真を紹介します。

生演奏で迎えてくれてました(^^;)

大阪港から乗り込んだときも、遠くで何か音楽が流れていたような気がするんですけどね。エスカレーターからレセプションへ向かう動線から離れたところで演奏してたからかなあ。生楽器の演奏だったら気付いただろうけど、アンプを通したらパッと聴いたところでは録音した船内放送と変わらないしなあ。(これは言い訳)

鍵をもらって船室へ。指定された部屋は船首に近い311号室。「ファミリールーム」と呼ばれる基本4人利用の部屋です。

おっ、きれいな部屋。

床にフローリング風ビニールが敷かれた部屋。清潔な印象。

この部屋にはシャワーとトイレも付いてます。こちらは経年劣化のせいか、内装に少しの古さは感じますが、掃除は行き届いてます。ちゃんとアメニティグッズやタオル類が用意されてました。

下はタオルで手を拭いてから気付いて撮った写真です。タオルとバスタオルに付けられたパンスターのロゴがこちらに向いています。最初はタオルも丈を並べて青いロゴが読めるように置いてあったのでしょう。心遣いを感じます。

それから後でトイレを使って気付いたのですが、水を流すとパイプの繋ぎ目から水がわずかに漏れました。漏れてるのは下水じゃなくて上水だし、別に濡れて困るほどの量が漏れるわけじゃなかったのですが、部屋の外の共用トイレでも同じようにパイプの繋ぎ目から水が漏れてました。清掃するときに見つけられそうな不具合ですが、客がクレームを付けない少し不便な程度なら修理しないのかな?という印象は持ちました。

コンセントは日本式プラグ、韓国式プラグの両方が使えます。110V。

空調は一方的な送風をバルブで締めて風量を調整するタイプ。茶色のつまみを「閉める」方向にぐるぐる回すと逆に風量が大きくなるけども、構わず回し続けると送風が完全に止まります。という説明書きがテレビのところに置いてありました。実際にそうだった。

テレビの横にティファールの湯沸かしポット。撮影するためにテレビの前に置きましたが、船が揺れてもポットが倒れないようにテレビと壁に挟まれた場所に置かれていました。

ちなみにテレビは日本の放送がNHKなど2局、韓国のテレビ局が3局くらい入りました。

安全確認をしましょう

部屋の扉の裏側に緊急避難脱出路を示したシートが貼ってあります。念のため確認しておきましょう。

確認ついでに救命胴衣もチェック。

救命胴衣のある場所はすぐに分かります。でも使い方がよく分からないという方、多いんじゃないでしょうか。

釜山出発便で救命胴衣の使い方講習会が開かれたので参加しました。

飛行機に乗ったとき、同じようなデモンストレーションを見た方も多いでしょう。飛行機では非常時に着水したあと、自分で救命胴衣に空気を吹き入れて膨らませるように説明されますが、この船の救命胴衣は空気の代わりに、始めから発泡スチロール?が中に入ったものが用意されています。船は飛行機と比べて収納スペースが大きく、捜索救助用の備品を手厚く準備できるんですね。

説明された着用手順は 1.救命胴衣を頭からかぶって 2.前のジッパーを閉じて 3.脇腹のロープを締める 4.個々に備え付けられている発光器を点灯させたりホイッスルを吹いて、救助を求める。

事務的な通り一遍の説明ではなく、乗客の関心を引くような話をしながらの実演でした。ただし言葉は韓国語のみ。身振り手振りで意味は大体分かります。

大阪出港のときも実演があったのかな?気がつかなかった。釜山出港のときは出港するタイミングで「安全教育を始めます」と日本語の船内放送がありました。

基本的な設備はロビー付近に集約

突然ですが、大きな船に乗ったとき、船内で迷い子になることってありません?

自室からシャワールームに行こうと思ったのに、見当をつけた場所に着いてみると、あれ?ここじゃない、というような。

船内通路を歩いていると、見た目同じような光景が続いて空間認識がおかしくなることがあります。まるでRPGのダンジョンのように思えて。長い通路の途中で横に入る通路を見つけて、近道をしようと冒険したあげくに迷ってしまったり。結局は元の場所まで戻るのに思いのほか長く歩かされてしまう。

その解決法。

まずは自室とロビーの位置関係を見ておきましょう。どこで右に曲がるか、左に曲がるかを確かめて。次にロビーから船内各施設へのアクセスを確認します。ロビーには大きな案内掲示板がありますし、フロントデスクで尋ねることもできます。実際のところ、乗船中に利用する施設はロビーかメイン階段近くに配置されていることが多いですね。

ということで前置きが長くなりましたが、船室を検分した後は船内探検へ出掛けましょう!長い通路を歩いて船内中央のロビーへ向かいます。

この先、もしよかったら公式サイトの(パンスタードリーム断面図)を見ながらどうぞ。

ここがロビーです。カーペット敷きの広いスペースになっていて、フロントデスクがあります。いちばん下のフロア「1階Bデッキ」。

正面に見えるレセプションから時計回りに紹介しましょう。右舷側、通路を挟んで右に免税店があります。免税店にはリカー、タバコ、高級化粧品などが並んでいます。

その右側に、子どもたちが遊べるキッズルーム。

ご両親はロビー真ん中にあるソファーから、お子さんを見守れる距離感です。

乗船口へ降りる階段と船尾方向に抜ける通路(カラオケルーム、セラピールームへ)を挟んで、船尾側にあるのがレストラン「ムグンファ」。

ステージでは夕食後にショーが行われます。

レストランの右隣り、つまり左舷側にソフトドリンクとビールの自動販売機、到着後に税関で提出する出入国書類を備えた記入台があります。

公式サイトの船内マップでキッズルームとされている場所は、レストランのバックヤードになってました。

ビール自販機の隣には、アメちゃんのお楽しみ販売機もあります。

そしてコンビニ「GS25」。

カップ麺や清涼飲料水、お菓子、アイスクリーム、歯ブラシやシャンプーなどの生活用品が置いてありましたが、値札が付いてませんでした。店員にジュース類の値段を尋ねてみたら、概ね日本国内のコンビニ価格と同じぐらい。ジュース自販機も日本のコンビニ価格と同じです。

コンビニでは日本円と韓国ウォンが使えます。自販機は日本円のみ。アメちゃんは1回500ウォン。

フロントデスクで日本円と韓国ウォン、米国ドルの両替ができます。両替時間は出港当日の19~20時限定。船内では持ってる通貨が日本円だけでも困ることはありませんが、韓国ウォンだけだと自販機を使えないので不便かな?と感じました。

もし帰国時にウォンが残っていたら、釜山港か船内で再両替を済ませましょう。大阪港のフェリーターミナルに両替所はありません。

食事や船内イベントの時間、到着時間の案内はフロント横に置いてあるディスプレイに表示されています。

日の出、日の入り時間も表示されているので、船上デッキで印象的な写真を撮りたい方はご参考に。

無料Wi-Fiのルーターがロビーにありました。ロビー付近と1階の通路で繋がりました。手続きやログイン作業は不要です。ロビーから離れた個室に入ると接続は不安定になりました。

こんな感じで、乗船中に利用しそうな設備はだいたいロビー付近に集約されています。サウナ付き大浴場は左舷側コンビニの右隣りに、共用トイレはレセプションの裏側にあります。

船首側のつきあたりには給湯室と談話コーナー。

給湯器兼冷水器にはミネラルウォーターの大きなボトルが繋がっていました。カップラーメンも作れそうな湯温でした。個室の湯沸かしポットや手洗い場の水を使うのに抵抗がある人は、こちらの給水器から水をもらえばいいですね。


船内後方に戻って、レセプション横の階段から「2階Aデッキ」へ上がります。こちらにも休憩コーナーと、ジュースやビールの自販機、冷凍食品を調理するタイプの自販機が置いてありました。

缶ジュースは130円。ビールは免税効果どころかコンビニより高い250円(350ml)と300円(500ml)。スナックは350円から500円。

その後方、ロビーから吹き抜けになってる通路にも、イスとテーブルが用意されていました。

Wi-Fiルーターの真上なので電波が入り放題。ネットをする人はこちらでどうぞ。

1階はフェリーゾーン 2階はクルーズゾーン

さて、ここでこの船パンスタードリームの特徴的なサービスである船室ゾーン制について説明しましょう。

先ほど見てきた1階Bデッキと呼ばれるフロアには、乗船運賃がいちばん安い「スタンダードA」と「スタンダードB」、そして今回私たちが指定された「ファミリールーム」が配置されています。

「ファミリールーム」は窓付きの外側の部屋で、家族旅行だけでなく仲の良いグループ旅行を意識して設定されたのでしょう。対して「スタンダード」は窓のない内側の部屋。部屋にシャワーやトイレはなく、男女別の部屋になるそうです。

スタンダードクラスには2種類の部屋があります。下の写真はベッドルームの「スタンダードA」。下船するときに部屋を覗かせてもらいました。

2段ベッドが2つと小さなテレビがあって、奥行きが狭い。

「スタンダードB」の方はファミリールームと同じフローリングの部屋で、「スタンダードA」より部屋が広かった印象。運賃はAもBも同額なので、1人旅行でいちばん安い運賃を選んだ場合はここのAかBを指定されることになります。

フローリングの部屋は船の後方にもありました。ドアのガラス窓から覗いてみると、スタンダードBよりはるかに広い大部屋でした。お客がいる気配がなかったので、ふだんは一般旅客向けには使用していない船室かもしれません。多客期のツアーや修学旅行生など団体向けなのかも。

以上は「フェリーゾーン」と称される船室。他の航路でも2等船室相当のサービスとしてふつうに見られるものです。これより上等の船室は、この船では2階Aデッキを「クルーズゾーン」として、クルーズ客船のように部屋にサービス担当のバトラー?コンシェルジュ?がつくんだそうな。

今回のモニターキャンペーンではクルーズゾーンの部屋に当選した人もいらっしゃいます。公式サイトから旅の感想がリンクされてるのでどうぞ。

クルーズゾーンの部屋を利用するにはそれ相当の料金が必要ですが、廊下を歩く分にはタダ。偵察ならぬ見学として2階Aデッキの通路を歩いてみました。

さすが上等クラス。「フェリーゾーン」とは通路のカーペットの色が違います。部屋のドアも木製。照明の電球も下の階と比べて優しい色をしてるような気がします。(^^;)

上の写真を撮った後でそのまま右を向いたのが下の写真。

クルーズゾーンの談話コーナー。窓までの奥行きを見て下さい。この広さの船室だということが分かります。

2階Aデッキの船首部分には“The PARADISE”という名の展望ラウンジがあります。ここはクルーズゾーン客専用のラウンジなのですが、今回はモニター参加者向けに特別に入室できるカードキーをもらいました。ここもレポートすべきポイントだということですね。分かりました。あとで見学させてもらいましょう。

そろそろ出港時間が近づきました。屋上デッキへ出てみると、曇り空の中に青空が見えてます。今日は良い航海になりますように!

さっきパンスタードリームを眺めたフェリーターミナルがあんなところに。

岸壁にはパンスターのロゴ入りコンテナが大量に積まれてました。この船は20フィートコンテナ220個相当の貨物が積めるのですが、目の前に見えるコンテナのうちどれくらいが1航海で運ばれたのか気になるところ。(写真のコンテナは40フィートコンテナ。)岸壁ではずっと、小さなクレーン車が忙しく働いています。

屋上デッキを船首の方へ移動します。

船が接岸している方、つまり右舷側は乗客が操舵室の真後ろまで入れるようになっていました。ガラス窓の向こうでは操舵担当のスタッフたちが忙しく出航準備をしています。

と、ここで“M/V PANSTAR DREAM 1997”と記されたマリンベルを見つけました。マリンベル(号鐘)とは、時計がなかった時代に時刻を乗客や船員に知らせるために打った鐘なんだそうな。今どき時報代わりに使うこともないでしょう、航海のモニュメントとして乗客に昔の船旅の雰囲気を味わってもらうためのアイテムだと思ったのですが、航海訓練所のサイトによると、今でも海上衝突予防法という法律によってマリンベルの保持が義務づけられているんだそうな。(航海訓練所: 船橋にある真鍮(しんちゅう)でできた鐘(かね)は何ですか?

そんな真面目な目的があったマリンベルですが、M/V PANSTAR DREAMと船名を印字した白テープの下から、鐘に刻印された文字が透けて見えます。「さんふらわあくろしお」。そう、この船は東京-那智勝浦-高知を結んでいたブルーハイウェイラインの元「さんふらわあくろしお」だったのです。中古船だからといって別にグレードが落ちるわけではありません。適切に整備され、適宜に改装された船は乗ってて心地良いもの。今は韓国船籍の船だけれども、船内ところどころに残ってる当時の日本語表記や日本的な美的感覚の内装を見かけると、不思議なことに、旧船に乗ったこともないのに懐かしい気持ちが湧いてくるんです。

いよいよ出航!

ブリッジの航海士が無線で何やら指示したのを合図に、ランプウェイの引き上げ作業が始まりました。

船尾のランプウェイも引き上げられました。

ここまで長文でお待たせしました。ようやく出航です。

ブリッジの右端で航海士が、何かを目視確認しながら何かを無線で指示して何かを無線で報告を受けています。

私も意味が分からないまま航海士と同じ方向に視線を向けてみます。何度かの指示と報告の後の15時12分、船はゆっくりと離岸しました。

あれだけ搬送車が忙しく動き回っていた岸壁が静かになって、その代わりに船の方からエンジン音と汽笛と乗客の歓声があがりました。

船は船首を西へ180度反転すべく、ゆっくりと旋回します。

先に見える赤い橋は阪神高速の港大橋。ひときわ存在感のある橋ですが、Wikipediaによると『トラス橋としての中央径間510mは日本最長で、世界第3位』なんだそうな。

船は旋回を続けて西の方角へ向きました。後方を見ると天保山の海遊館と観覧車が見えます

そして前方のブリッジのガラス窓にかぶりつくと、大阪湾と丸いガラス張りの建物、財政難で閉館した「なにわの海の時空館」が見えました。

船はのっそりと、しかし厳かに大阪港を出港しました。

厳かに感じたのは全くの私の主観でパンスタードリームに意志があるわけないのですが、船に乗って出航する瞬間はいつも荘重な感じがします。飛行機に乗って今から離陸しようとする直前の瞬間、飛行機が滑走路に正対したわずかな間にパイロットと管制官が離陸許可のやりとりを終えておもむろに滑走を始めます。高鳴るエンジン音とシートに押しつけられるG(重力加速度)を感じながら一般庶民でも飛行科学を享受できる喜びにひたれるんですが(ちょっと表現が大げさ過ぎるかな??汗)、それと同時にトラフィックが混んでる滑走路を少しでも早く次の飛行機に明け渡そうとする忙しさを感じるんです。

飛行機が出発するドタバタに比べて船のなんと悠然としたことか。冷静になって考えてみれば、船はただ単に足が遅いだけで、船舶の入出港を管理している部署は出入港スケジュール表を見ながら「早よ行け」と思ってるのかも。まあ仮にそうだとはしても、乗客としては色々と旅の思いをめぐらす時間でもあります。到着地はどんなところだろう?旅行は上手くいくだろうか?向こうで何を食べようかな?航海中の天気はどうかな?いつ船内のお風呂に入ろうかな?とりあえず昼寝してその後で風呂とビールと食事かな?なんて感じで。LCCに乗れば釜山まで数千円で移動できる時代に、いちばん安い「スタンダード」クラスに正規運賃だと13,000円を払って瀬戸内の景色を眺める贅沢。良い意味でお大尽になった気分しません?(笑)

パンスタードリームは大阪港を出て西宮沖、そして芦屋沖へ。

パンスタードリームは瀬戸内海に架かる4つの大きな橋の下をくぐります。船内ロビーのレセプション近くに、通過時間が書き込まれた地図が貼ってありました。

その地図によると、通過予定時間は以下のとおり。

  • 大阪港   釜山行き出港15:00 大阪行き入港10:00
  • 明石海峡大橋      16:10      8:45
  • 瀬戸大橋         19:30      5:30
  • 来島海峡大橋       21:40      3:30
  • 関門橋          3:45      21:30

現在の金曜日の大阪出発便は標準ダイヤより2時間遅れて運航されるので、そのように読み替えて下さい。

今回の船旅では、GPSロガーを部屋の窓枠に置いて航跡データを記録しました。興味のある方はGoogle Earthなどで読み込んでみて下さい。地図上の青紫色の実線が釜山行き、赤紫色が大阪行き。

航跡座標ファイル: gpslog_panstardream20140620-22.kmz

さて、大阪港を出港したら次のイベントは明石海峡大橋。

実は今回のモニターツアー、なんと操舵室の見学がセットされてるんです。それも明石海峡を通過するタイミングで。次章へ続きます。

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