台北港は2009年から運用が始まった新しい港湾施設です。場所は台北市を流れる淡水河の河口西側で、台北中心部から直線距離で約20km。台北捷運(MRT)関渡駅から路線バスに乗って所要約30~50分でアクセスできます。
港湾管理庁舎「台北港行政大楼」の一部をフェリーターミナル(臺北港客輪碼頭)として使用しています。旅客施設が開放されるのは船が発着する時間帯のみ。出発ロビーは建物の左側にあります。
Contents
台北港フェリーターミナル
台北港フェリーターミナルの設備について
両替施設 | × | (2016年3月) |
ATM・CD機 | ○ | (2017年5月) |
飲食店 | × | |
売店 | × | |
免税店 | × | |
荷物一時預かり | × | |
無料Wi-Fi | × | |
施設利用料等 | 350元 | (2016年3月) |
(2014年9月現在)
- ヨコスカ特快さんによると、ターミナル内に両替所はなく外貨両替はできないということです(2016年3月に利用)。2014年9月の時点ではターミナル内の台湾銀行で台湾ドルと中国元の両替が可能でした。
- グラさんによると、建物2階の銀行ATMで台湾ドルが入手できる。(2017年5月に利用)
- フェリーターミナルから約800m離れた八里地区の中山路に飲食店、商店が多数あります。コンビニも。
フェリーターミナル機能を持つ台北港行政大楼
情報&写真提供: RitaRiyanto さん (2014.9月に利用)
周辺地図
地図アイコンについて
台北港フェリーターミナル(台北港行政大楼) バス停「台北港行政大楼」 赤色の線:「紅22」関渡駅→台北港のバスルート バス停「土地公廟」 バス停「八里分駐所」 バス停「北平西路」 バス停「捷運徐匯中学站」
旅の準備に
外貨両替
台北港フェリーターミナルに両替施設はありません(ヨコスカ特快さんのコメントより。2016年3月現在)。台北市内を出発する前に、福州・平潭港から最初の目的地までの移動費用程度の中国元を入手しておいた方が良いでしょう。
平潭港から台北港に向かうときも台北市内までの台湾元を用意しておいた方が安心です。バスに乗るには小銭が必要。大きな紙幣は下記の八里地区の商店などで崩せます。(2016/03/22追記)
食料品、旅行用品の購入
フェリーターミナル内に売店はありません。フェリーターミナルから南へ徒歩10分の八里地区に、コンビニなど商店があります。
宿泊
フェリーターミナルから最速約1時間で台北中心街へ移動できます。台北では高級ホテルから安宿まで色々選べます。
八里
天然温泉が楽しめる詩泊温旅(Sparty Resort Hotel)は八里地区の南西に開発されたアミューズメントエリア「八仙海岸」の宿泊施設。ツイン1室5,800元から。エリア内には日帰り温泉パーク「大唐温泉」も併設。フェリーターミナルから道なりに約1.6km。
金園旅社([地図] 住所:新北市八里區中山路2段363號2至3樓、電話:02-26102047)はバス通り(中山路二段)に面した小さなホテル。外観はもの凄く古そう。フェリーターミナルから道なりに約1.2km。
淡水老街
淡水老街は淡水河口の北東側に広がる庶民的な繁華街。旅社、民宿、観光ホテルなど様々なクラスの宿泊施設があります。ホテル情報は新北市政府観光旅遊局の淡水区のホテル一覧ページが参考になります。
フェリーターミナルから紅22路バスでMRT関渡駅へ。MRT淡水線に乗りかえて3駅隣りの淡水駅(淡水站)下車。または紅22路のバス停「渡船頭」下車、川岸まで約50m歩いて八里渡船碼頭へ。渡し船に乗りかえて淡水客船碼頭へ。
北投温泉
古い風情が残る温泉街。MRT淡水線の北投駅から新北投支線に乗りかえて新北投駅下車、フェリーターミナルから所要1時間程度。外国旅行で心身ともに疲れた方に。
台北フェリーターミナルへの交通
路線バス紅22の一部の便が、本線から外れてフェリーターミナル前のバス停「台北港行政大楼(臺北港行政大樓/Taipei Port Building)」に乗り入れています。927バスは沿岸部から市街地方向へ行く一部の便が「台北港行政大楼」を経由。市街地から沿岸部へ向かうバスは台北港に乗り入れないで、フェリーターミナルから約800m離れた八里地区を通ります。八里地区のバス停まで歩くと、台北港を経由しない紅22、927バスや他のバス路線など選択肢が増えます。
淡水客運・紅22バス
MRT淡水線(紅線)の関渡駅(關渡站)と八里方面を結ぶバス路線。フェリー発着時間帯の数便がバス停「台北港行政大楼」を経由します。5~20分間隔で運転。
台北港を経由しないバスに乗車する場合は、八里地区の西端にあるバス停「土地公廟(Tǔdìgōngmiào/Tudigong Temple)」で下車、進行方向に見える高架道路に沿って商港路を北西方向へ約800m。もし降りそびれてしまったら次のバス停「廈竹囲(廈竹圍/Xiàzhúwéi)」で下車して、高架道路まで反対方向に約250m戻る。紅13バスは台北港へは乗り入れないが、紅22と同じバス停「土地公廟」「廈竹囲」を経由します。
- 淡水客運: 紅22 路線図
紅22路バスについて ex-ah6mf さん
MRT関渡駅発12:00の紅22路バスが台北港を経由します。11:50頃台北港を経由しない紅22路バスが発車するので乗り間違えないように。バスに特別な表示はありません。バスに乗ったはいいが、運転手が台北港経由を忘れて行き過ぎてしまいました。他の客が騒ぎ出して、Uターンしました。港にいくのが私1人だったらヤバかったです。927番バスは、三重発07:00が台北港経由するようです。
ex-ah6mf さんのコメントから転載(2016年5月に利用)
927番バス
台北市三重区と淡水河口の左岸公園(左岸碼頭)を結ぶ路線。左岸公園発三重行きの一部の便が「台北港行政大楼」を経由して、MRT蘆洲線(橘線)の徐匯中学駅(徐匯中學站/St. Ignatius High School Station・駅番号O45)と接続する。海岸方向、左岸公園行きは台北港に乗り入れない。左岸公園行きが停車する台北港の最寄りのバス停「八里分駐所(Bālǐfēnzhùsuǒ/Bali Police Station)」は八里地区の西端、フェリーターミナルまで約1kmの場所。
バスは途中で自動車専用バイパスを通ります。MRTに乗りかえることで台北市大同区、中山区南側へ最短距離で移動できます。日中は15~30分間隔。927番バスは首都客運など複数のバス事業者による共同運行路線。
- 首都客運: 927 路線図
704番バス
台北駅の北東エリア(重慶北路、圓環地区、北平西路)と八里地区を直通するバス路線。台北港には乗り入れない。フェリーターミナル最寄りのバス停は「土地公廟」(海岸方面行きのみ経由)と「八里分駐所」(都心部方面行きのみ経由)。日中は15~20分間隔で運転。この路線の台北駅最寄りのバス停「北平西路」(台北駅の西側約400m)まで所要80分程度。三重客運などの共同運行。
- 三重客運: 704 路線情報
MRT関渡駅
上記の紅22バスを利用。関渡駅の1番出口にバス乗り場があります。台北車駅から関渡駅に到着したときは、跨線橋を通って反対側ホームの改札口から出るとよい。
駅前からタクシーを利用する場合は料金約400元。
バスが来ない@台北港 RitaRiyanto さん
平潭港から台北港に着き、MRTの関渡站まで行こうとした際、(バス停に張り出されていた)時刻表を見ました。
時刻表の週三(水曜日)の欄には、18:45と19:04にバスがあります。バス停では18:38から19:30まで待ったのですが、バスは来ませんでした。バス停で待っていたのは20人ほどで、私以外は全て中国人か台湾人です。結局その時は、バスが来なかったのでタクシーに乗りました。見知らぬ他の中国人と相乗りで、関渡站まで行きました。料金は、若干遠回りされて400台湾元でした。
紅22バスは23時台まであるので、港からここまで歩けば何とかなりますが、荷物次第です。また港から八里の間は寂しい所で、夜間の一人歩きは厳しいものがあります。港から八里までタクシーで行くという考えもありますが、それも難しいでしょう。船の到着時には10台ほどタクシーが待っていましたが、乗客の方が多く、すぐに無くなってしまいました。それがはけると後はなかなかやって来ません。つまり売り手市場ですので、近場までの利用には乗車拒否をくらうと思います。
バス停「台北港行政大楼」掲示の時刻表
【管理人追記】 残念なことに、台湾ではバス停の表示や掲示物が不親切なケースが見られます。私の経験でも、バス停の案内が上下線ともに矛盾していてバスの行き先さえ見当がつかない、運転間隔が1時間に1本の路線でも出発時刻が掲載されていない、そもそもバス停の案内板が破損していたり利用者が読みづらいほど高い位置に設置されている、等々。
目星をつけたバスが来ない、または見つけられなかった事態に備えて、タクシーの利用や近くを通る別のバス系統も調べるなど、柔軟なプランを組んでおくことをお勧めします。
情報&写真提供: RitaRiyanto さん (2014.9月利用)
台北駅(台北車站)・台北バスターミナル
MRT台北車站駅(台北車站/Taipei Main Station・駅番号R13)から淡水線(紅線)に乗って関渡駅(關渡站/Guandu Station・駅番号R30)下車、紅22バスに乗りかえる。所要時間は約1時間(乗りかえ時間を含まない)。
または704番バスを利用。台北駅とフェリーターミナルそれぞれの最寄りのバス停まで、約400m+約850mを歩く。
台北西バスターミナル(台北西站)は台北駅の西側に、台北転運バスターミナル(台北転運駅/臺北轉運站)は台北駅の北側にそれぞれ隣接しています。
謝辞: このページは、RitaRiyanto さんの取材情報を基に作成しました。
(2014年11月現在)
コメント Comments
2016/5/2、台北から平潭へ船で渡りました。
MRT関渡駅発12:00の紅22路バスが台北港を経由します。 11:50頃台北港を経由しない紅22路バスが発車するので乗り間違えないように。 バスに特別な表示はありません。
バスに乗ったはいいが、運転手が台北港経由を忘れて行き過ぎてしまいました。 他の客が騒ぎ出して、Uターンしました。 港にいくのが私1人だったらヤバかったです。
927番バスは、三重発07:00が台北港経由するようです。
平潭港には1時間40分遅れで到着しました。 市街地行き路線バスがなさそう(福州直行バスはある、バス乗車券も台北港で購入すること)なので、仕方なく、ホテル(金海園)までタクシーに乗りましたが、ここのタクシーにはメーターが付いていません。 公示料金のようです。 タクシー乗場に1人あたりの料金表が掲示されていました。 乗り合いです。
港から平潭市街まで、50元
港から福州市内まで、400元
など。
1人あたりの料金だから、行き先が決まると運転手は同方向の客を探します。 私が乗った車は、客2人で出発して、途中、歩いている人に声をかけて3人になりました。 この歩いていた人、タクシーに呼び止められなかったら、街まで両手に荷物持って歩くつもりだったのだろうか?
金海園大酒店ですが、福州・平潭港周辺のガイドのページにある写真をタクシー運転手に見せてもわかってもらえませんでした。 現在、赤地に金文字の看板は出ていません。 紙に漢字で書いて見せましょう。
ex-ah6mfさん、こんにちは。
中台両岸を往復されたのですね、ライブ感あふれる詳細な情報をありがとうございました!
内容をそれぞれ「台湾-中国航路」「台北港」「福州平潭港」の本文記事に転載させていただきました。とくに平潭港については情報を集めづらく更新に苦労していたのですが、最新情報をいただけて感謝しております。廈門駅前のバス停についてはバス路線サイトの情報を採用していましたが、現地を見られたex-ah6mfさんのご報告を掲載することにしました。
ページ右側の「最近のコメント」プログラムの調子が悪くてex-ah6mfさんのコメント抜粋が表示されていませんが、コメントそのものは本来のページに反映されていますのでどうぞご参照ください。
ご投稿ありがとうございました。