中国大陸の十数キロ沖合いに浮かぶ金門島。水頭港フェリーターミナル(水頭碼頭/shuǐtóumǎtóu/Shuitou Pier)は金門島の西端に位置する、金門島唯一の定期旅客船ターミナルです。
中国と台湾を直接行き交う初めての小三通が2001年に設定され、廈門とを結ぶ航路が実現しました。中国と台湾本島が航空便で結ばれるようになった現在でも、金門小三通は中台両岸を安く移動できるルートとして利用されています。
旅行会社で販売されている連絡運輸チケット(台湾の各都市と金門空港間の航空券、空港と水頭碼頭を結ぶ送迎バスの利用券、中国側の港までの乗船券をセットにしたもの)を利用すると、地上交通の乗り継ぎや預け入れ手荷物を目的地まで運んでもらえるなど、身軽に快適に旅行できます。
Contents
水頭港フェリーターミナル
金門島・水頭港フェリーターミナルの設備について
両替施設 | ○ | 中国元のみ |
ATM・CD機 | ○ | |
飲食店 | × | |
売店 | ○ | |
免税店 | ○ | |
荷物一時預かり | × | |
無料Wi-Fi | × | |
施設利用料等 | 100元 |
(2014年10月現在)
- フェリーターミナル内の両替窓口では中国元のみ取扱う
- 到着ターミナルを出たところにカフェやショップなどのレストエリアがあります。
- ターミナル内に観光案内所があります。地図を貰ったり、宿の相談など。
- 小三通チケット利用者向けのバスは出発ターミナル前の駐車場に待機。
- 路線バスとタクシーのりばは到着ターミナル出口にあります。
情報提供: RitaRiyanto さん (2014.10月に利用)
水頭港(水頭碼頭)出発ターミナルビル。
左奥の赤い屋根が到着ターミナル。
水頭港到着ホールの航空便チェックインカウンター。
到着客はここで手荷物を預けると、空港まで身軽に。
空港並みに充実した免税店
写真提供: RitaRiyanto さん (2014.10月)
到着ターミナル向かい側のレストエリア。
小金門島行き連絡船ターミナルに隣接。
廈門行き高速船「和平之星」
(2010年12月撮影)
周辺地図
地図アイコンについて
金門島・水頭港フェリーターミナル(水頭碼頭) 金門バスターミナル(金門車站)
宿泊
フェリーターミナルから約1kmの水頭集落(水頭聚落)に多くの民宿、約5kmの金城地区にホテル、民宿があります。どちらもフェリーターミナルからバスでアクセスできます。水頭港ターミナルや金城バスターミナル併設の観光案内所で紹介してもらうといいでしょう。
金門島・水頭港フェリーターミナルへの交通
金城地区・金城バスターミナル
金城バスターミナル(金城車站/jīnchéng chēzhàn)から出発する路線バス7・7A・7Bの3系統が、フェリーターミナル到着ターミナル前のバス停「水頭碼頭」まで運行されています。金城バスターミナルからは、3つの系統いずれかが30分間隔で出発。運賃は「水頭碼頭」まで7Aは10元、7Bは12元。
- 金門島内バス時刻表(PDF): 金門縣公共車船管理處行車時間表
金城バスターミナル(金城車站)
金城バスターミナルから「水頭碼頭」へ向かうバス発車時刻表
写真提供: RitaRiyanto さん (2014.10月)
金門空港
金城バスターミナルでバスを乗りかえます。山外バスターミナル(山外站)行きのバスのうち、空港前バス停(民航站)を経由するバス路線は紅1、1A、3番。いずれかのバスが30~60分間隔で出発。
タクシーはフェリーターミナルから空港まで300元。
- 金門空港公式サイト: 金門航空站
台湾本島から金門島への交通
金門島へは航空機で。台北、台中、嘉義、台南、高雄の各空港から所要1時間程度。
夏季は高雄港とを結ぶ金航海運の客船「金門快輪(KINMEN EXPRESS)」が月に2回程度運航。不定期便。
小金門島
小金門島(烈嶼)は金門島の西にある小さな島。観光スポットは金門砲戦時代の防空壕や記念碑、資料館など。水頭碼頭から連絡船が30分毎に出発。料金は60元。
謝辞: このページは、RitaRiyanto さんの取材情報を基に作成しました。
(2014年11月現在)
コメント Comments
2016/5/4、厦門から金門島へ船で渡りました。
厦門駅から五通フェリーターミナルへ行くバスの乗り場は、火?站(湖?)バス停であり、火?站バス停ではありません。(変更されたのか?)
今年の1月の3連休に廈門東渡ターミナルから、復路は五通ターミナルへと金門島を往復しました。帰りは泉州に行きたかったのですが、ここにも載っている様に中国福建省と台湾の住民以外は外国人はダメということでした。
金門島には随分前に往路は台北松山空港から、復路は高雄空港へと飛行機を使って往復しましたが、以前は廈門からの船自体が泉州と同様に外国人不可でしたから、いつの時期かに開放されると願っています。
船が好きなので、良い機会に中国と台湾本島、福州と馬祖とを結ぶ船に乗ってみたいと思っています。
【管理人追記】IRIIさんの訂正に基づきコメントを一部訂正しました。2014/11/16
IRIIさん、旅行情報ありがとうございました。
外国人が旅行できる中台航路と中国の開放都市(懐かしい言葉ですが)は徐々に増えてきた経緯がありますから、私も早くマニアックなルートが解放されることを期待しています。
馬祖島と基隆港間は通年運航の定期船がありますね。基隆からは夜行船になるので、福州までの移動で台湾海峡の夜と朝と昼間と夕暮れ前の景色を堪能できそうですね。