天津国際客船ターミナル(天津国際郵輪母碼頭/天津国际邮轮母码头)は、天津市浜海新区の東疆港区に建設された新しいフェリーターミナルです。韓国・仁川港とを結ぶ国際定期船「天仁」号(Jinchon Ferry)のほか、天津新港に寄港するクルーズ客船が発着しています。
Contents
天津国際客船ターミナル
天津国際客船ターミナルへは津浜軽軌(別称:天津地下鉄9号線)の東海路駅からタクシーを利用する(道なりに約18km)か、泰達駅または市民広場駅から路線バス513路でもアクセスできます。市街地中心部の天津駅から約2時間半の行程です。
現在の天津国際客船ターミナルは、以前に燕京号(神戸-天津)が就航していた旧フェリーターミナル(天津港客運站)から道なりに約25km離れた場所にあります。
フェリーターミナルの周辺は人工砂浜の観光スポットの他はコンテナターミナルや工場が建ち並ぶ工業地域。商業地域は地下鉄9号線の塘沽駅周辺とその南側(海河外灘公園、解放路商業街)に広がっています。
(2015年6月現在)
天津国際客船ターミナル(写真提供: 平野 さん 2015年)
ターミナル内のロビー(写真提供: benze さん 2016年7月)
周辺地図
地図アイコンについて
旅の準備に
ATM、外貨両替
cruise_qm2さんのコメントによると、フェリーターミナル内に両替施設があってクルーズ船が発着する時間帯は営業しているということです(2012年3月)。しかし定期フェリー(天仁号)の時間帯については不明。フェリーターミナル周辺に銀行、ATMはないので、あらかじめ仁川港の両替所やクルーズ船内の両替サービスを利用して少なくとも市街地まで行ける程度の中国元+夜に到着する場合はホテル1泊分のデポジット程度も入手しておいたほうがよいと思います。
海河外灘公園付近の渤海銀行と中国銀行でも両替ができます。バス通り(上海道)に面している渤海銀行のATMでは、日本で発行されたVISA/Masterカードでキャッシングが可能。渤海銀行の裏手にある中国銀行では外貨両替もできます。日曜日も営業。渤海銀行はフェリーターミナル横のバス停「新港」から公共バス102路で「東大街(东大街)」下車すぐ。(2010年12月)
食料品、旅行用品の購入
地下鉄会展中心駅の西側に大型ショッピングセンターのイオンモール天津TEDAが隣接していて、食料品や生活雑貨品などが調達できます。ファストフード店もあります。
地下鉄塘沽駅の南側(バス停「洋貨市場」付近)に大型スーパーなど商業街が形成されています。海河外灘公園の一帯(解放路商業区)にも、大型スーパーや専門店、飲食店などが集まっています。地下鉄の泰達駅、塘沽駅周辺で宿泊するなら利用しやすい商業エリアです。(2010年12月)
宿泊
中級以上のホテルは地下鉄市民広場駅から泰達駅にかけての北側一帯に点在しています。地下鉄の塘沽駅周辺や海河外灘公園付近にも多くあります。
フェリーターミナル最寄りの高級ホテルは、天濱軽軌の市民広場駅すぐ北側の天津濱海ホリデーイン(天津滨海假日酒店:[地図])と天津濱海シェラトンホテル(天津滨海喜来登酒店:[地図])が近い。(2010年12月)
フェリーターミナルへの交通
天津地下鉄9号線の塘沽駅にはタクシーが常駐。フェリーターミナルにもタクシーが配車されるようですが、頂いたコメントによるとタクシー運転手はメーターを使いたがらないとのこと。利用するときは料金を交渉することに。フェリーターミナルから最寄りの地下鉄・東海路駅まで道なりに約18km。
公共バス513路がフェリーターミナルと地下鉄市民広場駅の北側、さらに泰達駅の北側周辺とを結んでいます。地下鉄とバスを乗りかえるなら、道が分かりやすい市民広場駅で乗りかえた方が便利。バスルートと乗りかえポイントの位置関係はmapbar.com(地図サイト)の513路バスルートを参照してください。
クルーズ客船から下船する場合は、クルーズ会社が提供する無料シャトルバスまたは下船後の有料送迎サービスを利用した方が確実で安心です。
【2017/01/13追記】地下鉄9号線は2016年12月31日に全線が復旧。会議中心駅、東海路駅も営業を再開しました。復旧後のダイヤは天津駅始発6:00、終電22:32。東海路駅始発6:00、終電22:30。8分間隔で運転、全区間の所要時間は64分。(旅行情報提供: benzeさん)
地下鉄9号線沿線の各駅から
天津地下鉄9号線(別称:津浜軽軌/津滨轻轨)は天津市の代表駅・天津駅と臨海部の東海路駅を結んでいます。
- 臨海部側の終点・東海路駅(东海路站)から: タクシーで。
- 市民広場駅(市民广场站)から: 駅の北側400mにあるバス停「軽軌市民広場(轻轨市民广场)」から公共バス513路に乗車して終点の「東疆郵輪母港(东疆邮轮母港)」下車。
- 泰達駅(泰达站)から: 駅の北側500mにある513路の始発バス停「第一大街公交站」から乗車して終点の「東疆郵輪母港」下車。
塘沽駅(塘沽火车站)
塘沽駅は北京行き高速列車や東北三省とを結ぶ長距離列車などが発着しています。塘沽駅始発の北京南駅行き高速列車が1日9往復運転。塘沽火車駅と地下鉄9号線の塘沽駅とは約2km離れています。
塘沽駅とフェリーターミナル間の移動はタクシーで。バスや地下鉄を利用する場合は乗りかえが必要。塘沽駅の南側にあるバス停「塘沽火車站(営口道)/塘沽火车站(营口道)」から公共バス109路に乗って「洋貨市場」下車。すぐ近くの地下鉄塘沽駅で地下鉄9号線に乗りかえて市民広場駅下車、513路バスでフェリーターミナルへ。
天津駅(天津火车站)
天津駅は天津新港から西に約70kmの場所にある天津市の代表駅。地下鉄9号線でアクセスできます。北京南駅と天津駅を結ぶ高速列車(京津城际铁路/京津城際鉄路)は約30分間隔で運転。
天津駅の西側にあるA1バスのりば(公共汽车台A1)から、公共バス621路「塘沽南ターミナル(塘沽南站)」(ここは路線バスが発着するターミナル)行きが出発。途中、長距離バスターミナル(滨海客运站)や塘沽駅(塘沽火车站)を通る。塘沽まで所要約80分。発車間隔は10~20分、運賃6元、トランクルームへ手荷物を載せる場合は1個6元。(621路の情報は2010年11月現在)
天津西駅(天津西火车站)
天津西駅には北京と上海方面の各都市を結ぶ京滬高速鉄道(京沪高速铁路)が発着しています。地下鉄は1号線の西駅(西站)が接続。天津西駅からフェリーターミナルへは、西駅から1号線に乗って西南角駅で2号線に乗りかえ、さらに天津駅(天津站)で9号線に乗りかえる。
または天津西駅の北側にあるバス停「西站北広場公交站(西站北广场公交站)」から公共バス503路に乗って、9号線東海路駅近くにある終点「軽軌東海路(轻轨东海路)」下車。
天津浜海国際空港(天津滨海国际机场)
外国人にとって分かりやすいのは、遠回りになるが地下鉄を乗り継ぐルート。地下鉄2号線の浜海国際機場駅(滨海国际机场站)から乗車、天津駅で9号線に乗りかえる。最短時間で行くならタクシーで。
海河外灘公園、解放路周辺の商業地区
上海路のバス停「海河外灘公園(海河外滩公园)」から公共バス130路に乗車、バス停「騰飛路(腾飞路)」で513路に乗りかえる。
天津浜海・塘沽バスターミナル(天津滨海(塘沽)客运总站)
天津浜海・塘沽バスターミナルは、塘沽火車駅の西にある長距離バスターミナル。北京趙公口バスターミナル(赵公口长途客运汽车站)行き高速バスのほか、河北省滄州(沧州)、青県(青县)、黄か(黄骅)、山東省無棣(无棣)、楽陵(乐陵)行きのバスが頻発運転。
フェリーターミナルへは、バスターミナル前にある路線バス停の「浜海客運総站(滨海客运总站)」から109路に乗って「洋貨市場」下車、地下鉄9号線に乗りかえる。
北京
北京南駅から天津駅行きの高速列車に乗って、天津駅で天津地下鉄9号線に乗りかえる。高速列車の所要時間は約30分。
天津駅より先の塘沽駅行き高速列車(所要約60分)に乗った場合は、塘沽駅下車後はタクシー利用が便利。路線バスでフェリーターミナルに向かう場合は、上記「塘沽駅(塘沽火车站)」の項目を参照してください。
北京市内から天津国際客船ターミナルへ
北京在住者です。7月末に中韓航路の天津→仁川(天仁号)を利用しました。
北京の国際飯店の1階に入っている中国国際旅行社(CITS)にて一週間前に切符を購入。北京当日朝発で天津港11時の出航に間に合います。北京の地下鉄は5時頃が始発なので、それに乗って北京南駅へ。北京南発天津行きの高速鉄道は6:01の始発から頻発しています。自分は6:43北京南発に乗車、7:18天津着。天津駅で地下鉄(軽軌)9号線に乗換。天津爆発事故は、9号線の終点・東海路駅の東側に隣接する敷地で起きました。一年後の現場は更地になっており、火災痕などはほとんど確認できません。黒歴史をデリートしてしまう共産党のお家芸、今更ながら見事です。9号線は先月(2016年6月)市民広場駅まで復旧しています。8:30頃、市民広場駅下車。駅の北側、ホリデーインの西側の新城西路にあるバス停から513番のバスに乗り、9:30頃、東疆郵輪母港に到着。港では9:30から乗船が始まります。わりかしタイトなので、北京南駅の乗車時刻をもう少し早めた方がいいかもしれません。
(情報提供: benzeさんのコメントから引用 2016年7月に利用)
【管理人追記】早朝の地下鉄駅では最寄りの入口が閉鎖されていることがあります。開放されている入口までずいぶんと遠回りを余儀なくされることもあります。フェリー出航当日に北京から移動する場合は、時間に余裕を持たせた計画をおすすめします。
クルーズ客船で天津新港に上陸
※ 以下は定期フェリーではなく、クルーズ客船についての情報です。
クルーズ船Voyager of the Seasで天津新港に到着したときのレポートを頂きましたので紹介します。
ボーディングブリッジが接続されました。
昨晩、部屋のドア外に出しておいた乗客の荷物がターミナル前に並べられています。
4階のデッキを歩いてボーディングブリッジに向かいます。ボーディングブリッジを渡ると、ターミナルの2階に出ます。そこが入国審査になっています。空港と全く同じように、窓口が10以上はあったと思います。
入国審査を終えると1階に降り、一旦外に出て荷物をピックアップします。
その後再度建屋に戻り、税関検査(X線検査)を抜けるとホールに出ます。
出口はいくつかあり、今回は3番から外に出ました。写真は3番出口を出たところです。1番出口は個人客用になっていて、外にはタクシーの客引きが待っていたそうです。数は結構有ったとのことです。
クルーズ会社は、北京空港までの有料送迎のみ用意していましたが、私の行きたい天津空港までの送迎が無いことが乗船後分かったので、また、タクシー等の数にも不安があったので、境港に寄港中に個人で送迎を手配しました。
(旅行情報・写真提供: 平野さん)
2015年6月現在